壁にものをぶつけたり、うっかり蹴飛ばしてしまった時、鉄筋コンクリートなどの場合は壁紙だけ破けてしまうこともありますし、中空構造になっている場合、穴が開いてしまうこともあります。
なんらかの理由によって壁に穴が開いてしまった時、目立たない場所であればそのまま放置するということも可能ですが、大抵の場合、居住スペース内であることが多く、なんとかして修復をしたいと思うはずです。
今回は、壁紙に穴が開いてしまった際、自分で修復する時に必要な4つの知識についてご紹介したいと思います。
壁の構造
壁紙を修復する際にまずは自宅の壁紙がどのような構造になっているかを知る必要があります。
住宅に使われる壁にはいくつかの種類があり、ベニヤ板、石膏ボード、コンクリート・モルタルなどが一般的です。
小さな金槌などで叩くことでどの素材か判別することは可能ですが、素人にはなかなか難しいものです。もし穴が空いている場合はその穴の断面をみればどのような素材か調べることができます。
この時点で素材の判別ができない方はおそらく自分で修復することができませんので、潔く修理業者を検討した方が良いかもしれません。また、壁紙が破れてしまっただけであれば問題ありませんが、壁の下地にも穴が空いてしまっている場合は壁紙だけではなく下地の素材も修理する必要があります。
壁紙修復に必要な道具
壁の下地にも穴が開いている場合、少々手の込んだ修復を行う必要があります。下地を含めて修復を行う際には以下の様な道具が必要となります。
・メッシュテープ、もしくは穴を塞ぐための木材
・石膏パテ
・新しい壁紙
・壁紙を貼り付ける接着剤
・ローラー
・目地シール剤
・カッターc
壁紙を修復するためには様々な道具が必要となりますが、最低限上記の道具があれば修復することは可能です。
壁紙の修復の具体的な手順
壁穴を修復する具体的な方法は、
1 穴の開いた場所の周りを四角く切り取る
2 穴の開いた部分にメッシュテープを貼る
3 メッシュテープの上から石膏パテを埋め綺麗にならす
4 新しい壁紙を上から貼り付ける
5 貼り付けた壁紙と元あった壁紙の隙間に隙間シール剤を注入
上記の様な手順となります。壁の下地剤が石膏ボードでなかった場合も同じ様な手順で修復することが可能です。
1 穴の開いた場所の周りを四角く切り取る
まずは修復を行うためにダメージのある箇所を作業しやすい様に整えます。傷口を広げる様で少し心苦しいですが、穴の開いた周囲を大きく切り取ります。
2 穴の開いた部分にメッシュテープを貼る
切り取った穴に同じサイズの板をはめ込むという方法もありますが、修復専用のメッシュテープを利用する方が簡単に作業を行うことができます。穴の開いた部分に橋を渡す様にメッシュテープ貼り付けていきます。
このメッシュテープが壁紙の土台の役割を担うことになりますので、丁寧に張りを持たせるように丁寧に貼り付けていきます。
3 メッシュテープの上から石膏パテを埋め綺麗にならす
メッシュテープの貼り付けが完了したら、壁修復用の石膏パテをメッシュの上に塗っていきます。この時、メッシュ全体を覆うようにパテを貼り付けていきますが、複数回に分けて壁よりも少し盛り上がる程度にします。
そして、所定の乾燥時間が経過した後は紙やすりなどを使いながら周りの壁と馴染むように鳴らしていきましょう。
4 新しい壁紙を上から貼り付ける
石膏が綺麗にならせた後は用意した壁紙を貼り付けていきます。この時、実際に貼り付ける壁紙のサイズより大きめの壁紙を用意します。そして、両面テープなどで仮止めを行ったあと定規などまっすぐなものを使って貼り付ける壁のサイズに合わせて線をつけます。
切り取る位置に線が描けたらカッターなど切れ味の良い刃物で丁寧に切り取っていきます。
切り取った壁紙に専用の接着剤を塗って壁に貼り付けます。貼り付けた後は空気ぬくようにしながら、中心部からローラーで整えていきます。
5 貼り付けた壁紙と元あった壁紙の隙間に隙間シール剤を注入
壁紙が綺麗に貼り付けられたら壁紙の継ぎ目にシール材を塗り、さらにローラーで馴染ませていきます。この時シール材が綺麗に馴染むかどうかで修復の仕上がりが変わってきますので丁寧に作業しましょう。
壁紙の修復を綺麗に、仕上げるためには1つ1つの作業を丁寧に行うことが重要です。それと同時に上記の工程を見ていただいたらお分かりいただけると思いますが、均一に貼られた壁紙を周囲と違和感なく、同じように修復を行うのは日曜大工程度の技術では至難の技であることも知っておく必要があります。
壁紙の修復はプロの手を借りるのが無難?
住宅に関する修復は値段が高いというイメージがあります。そのため、壁紙の修復やドアの修復など、つい自分で修復できるかな?と考えてしまいがちです。しかし、このような修復作業は専門業者に依頼すると比較的安く済ませることができます。
通常、住宅の修復に関しては新築工事などを専門の行う「工務店」が真っ先に候補に挙がります。工務店は前述の通り新築住宅工事の専門であり、修復工事などは基本的には専門外です。
そのため、壁紙の修復となれば穴の空いた壁を剥がし、下地となっている石膏ボードなどを一面交換し、その上から壁紙を貼るような方法を用いることがほとんどです。もちろん修復の方法としては間違った方法ではなく、綺麗に仕上がる方法ではあります。
しかし、もっと小規模な作業で修復する方法もあります。例えば、住宅修復を専門で行う「リペア専門業者」の場合、ダメージのある場所を切り取り、補修素材を先ほど紹介したリペア修復と同じような手順で修復を行います。
もちろんですが、リペア専門に行っていますので素人が行う作業とは違い、他の壁と遜色のないレベルまで綺麗に仕上げることができます。
その上、石膏ボードとクロス張替えを行う大掛かりな作業の場合、修復費用が5万円以上かかってきますが、部分的な修復を行うリペア専門業者の場合コストも安く2万円〜3万円ほどで修復できる場合がほとんどです。
つまり、自分で素材を集めて修復を行うのであれば、リペア専門業者に依頼する方が費用対効果の面から見ても懸命な判断だと言えます。
最後に
今回はうっかり開けてしまった壁紙の修復について、セルフで行うために知っておきたい4つの知識と、修復におすすめのリペア業者についてご紹介いたしました。
もちろん、手先に自信があり自分で修復できるというという方はセルフリペアにチャレンジしてみれば良いと思いますが、費用も安く、仕上がりも良いリペア専門業者を利用してみることをおすすめします。
当社でも豊富な修復実績から適切な方法をご提案させていただくことができますのでお気軽にご相談ください。
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