フローリングにうっかりつけてしまった傷や、長年使用したことによるダメージなど、フローリングの傷をなんとか隠したい!と思うこともあると思います。
しかし、フローリングは日々住民の体重や、家具の重量など大きな負担がかかる場所ですので、たかがフローリングの傷と侮っていると後々余計な修理が必要になるようなこともあり、正しい知識を持って修理に当たることが重要となります。
今回はフローリングの傷隠しを行う前に知っておきたい傷隠しと修理の違いについてご紹介します。
フローリングの傷隠しは自分でもできる?
そもそもフローリングの傷隠しは自分でできるものなのでしょうか。
フローリングの傷隠し用のキットはいくつも市販されています。例えばフローリングの傷に塗って傷を目立ちにくくするクレヨンや、傷にシートを貼り付け隠してしまうものなど様々な製品が販売されています。
つまり、このようなキットを利用すれば誰でも簡単に傷隠しを行うことはできると言えます。
しかし、注意しなければいけないのは「フローリングの傷隠しと修理は違う」という点です。
傷隠しと修理は違う?
フローリングとは住宅の中でも、住民の体重だけではなく様々な家具の重量を支える重要な部分です。また、日常的な人の行き来や長期的にかかる家具の重み、さらには窓から差し込む陽射しや、ペットの爪など様々な負担がかかり、知らず知らずのうちにダメージを受けています。
傷隠しというのは汚くなってしまった部分を塗料やシートによって隠すことです。しかし、毎日多大な負担がかかるフローリングの傷を上手に隠せたとしても根本的な補修をしなければ、日々かかる負荷によって症状が悪化したり、床材の下にある構造用の合板や、さらにその下の土台にも損傷が広がってしまうこともあります。
傷隠しは外見的なダメージを隠してごまかしてしまうことですが、修理とはダメージを改善し土台など周囲へ損傷が広がらないように処置をすることで、厳密には全く別の作業だと言えます。
フローリングの傷隠しの落とし穴
フローリングの状況をしっかり確認せずに安易に傷隠しを行うと思わぬ落とし穴にはまることがあります。
フローリングの傷を甘く見て安易に傷隠しを行い、適切に修理しなかった場合、その後の継続的な使用によって床材が腐ったり、フローリングの沈み込みなどさらに重大な損傷につながってしまいます。
また、物理的な衝撃によってフローリングが割れてしまったような場合、割れてすぐの時は下地の素材もある程度しっかりしているため問題ありませんが、その後の継続的な利用によって経年劣化が起こり突然床が抜けてしまったりということも実際に発生する可能性は少なくありません。
この様に、フローリングの傷隠しを独自の判断で行ってしまうと、さらに重大な損傷につながってしまうなど大きな落とし穴にはまってしまうことがあるということは知っておく必要があります。
修理専門業者に依頼しよう!
フローリングの傷隠しは自分の判断で安易に行わないということが重要ですが、どんなに小さなダメージであっても業者に依頼して行うのが結果的には満足のいく修理になることが多いです。
フローリングの修理を業者に依頼する場合、大きく分けると住宅施工全般を行う工務店、もしくは住宅のリペアを専門に行っているリペア専門業者という選択肢があります。
それぞれ、メリット、デメリットがありますのでしっかり把握し最適な方法を選択することが重要です。
住宅施工全般を行う工務店
工務店といえば新築の住宅を建設する際や、大掛かりなリフォームを行う際にまず思い浮かぶ業者だと思います。もし戸建住宅にお住まいの方であれば、一度やりとりのある工務店となると安心して依頼できるというメリットがあります。
しかし、工務店の場合幾つかデメリットも存在します。フローリングの修理は、問題のあるフローリング全てを新品に交換する方法、そして、問題のある箇所だけ交換や修繕をする方法の2種類があります。
一般的な工務店が取る方法としては基本的には全体の交換を行います。
全体を交換することによる修理方法は根こそぎ新品に交換しますので当然綺麗に仕上がりますし、確実に修理できるメリットがあります。その反面、工事が大掛かりになり、使用できない期間が発生してしまったり、かなり高い費用が必要になります。
また、新築を専門に行っている工務店のうち、先ほど紹介した補修方法の1つである、問題のある箇所だけを交換や修繕する方法を行う工務店はほとんどありません。その理由としては、全体を交換する方が簡単であることや、一部だけの補修には新築工事などとは異なる専門的な技術が必要となるためです。
つまり、工務店に依頼する場合、確実にフローリングを修理できる代わりに、費用が高額になったり、大掛かりな工事が実施されるということになります。
住宅のリペアを専門に行っているリペア専門業者
住宅のリペア専門業者といえばあまり聞き馴染みがないと思います。
どのような業者かというと、基本的な業態としては工務店とほぼ変わりません。しかし、日ごろ対象とする案件が新築ではなく既存住宅の修理を中心とする業者です。
リペア業者の行う修理は非常に質が高く、問題のある箇所を削り取りパテ埋めなどをした後、フローリングと色を合わせて塗装し、さらに木目などもしっかり再現するため一見しただけではどこを補修したかわからない状態にまで仕上げることができます。
その上、通常の工務店が行う全面交換などの補修作業と比較すると修理にかかる費用がかなり安くなるケースがほとんどです。
フローリングの補修はほとんどの場合、工務店よりもリペア専門業者を利用する方が仕上がり、価格ともに満足のいくことが多いです。
また、前述の通り業態としては工務店と大きく変わらないため、新築専門の工務店が主に行う全面交換の工事もリペア業者であれば対応することが可能ですので、リペア専門業者に依頼する方が手間がかからないというメリットもあります。
最後に
今回はフローリングの傷隠しを検討している方に向けて、傷隠しと修理の違いについて解説をしました。近年のDIYブームによって補修キットなども手軽に手に入るようになりましたが、安易に補修を行ってしまうと後々余計な出費をしなければいけないこともあります。
フローリングの傷隠しを安易に考える前にまずはリペア専門業者に問い合わせを行い、プロの判断を仰ぐ方が結果的に満足度が高くなるということを覚えておきましょう。
当社でもフローリングの補修実績を多数持っていますので、お気軽に相談してください!
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